会社は学校ではないという言葉の違和感
おはようございます。
ビジネスシーン(というか僕の職場)で、
叱咤の言葉に「ここは学校ではないんだ!!」というのを
よく耳にします。
おそらく、
学校のようになんでも
教えてくれると思ったら間違いで、
そんな社会は甘くない
的なことを言いたいからこの言葉が出るのだと思います。
よくよく考えたら、どゆこと?とすごく疑問に思います。
そもそも学校と会社の仕組みから考えてみると
学校=お金を払って教えてもらう
会社=お金を稼ぐ
てのはわかるのですが、おそらく
この言葉を頻発する人って、
「会社≠お金をもらいながらも教えてもらう」
って考えてるのではないでしょうか。
会社の利益って、
従業員が商品やサービスを消費者に提供し、
その対価として得られる報酬のことですから、
従業員同士で時間を費やして「教える行為」っていうのは
それ自体にはお金が発生しません。
ですが、未来の投資ということを考えると
上司が時間と効率をとりあえず置いておいて
手塩にかけて育てるのも有効な手段だと思います。
といいますか、そもそも、「教える」行為って学校だけではないです。
じゃ、どうやって新人を育てるのよって話です。
確かに教えてもらうっていう受動的な態度は、
本人の成長の妨げになるのはわかりますが、
教えなければ何もわからないのは当然です。
タイトルで調べてみると
会社は学校ではない。先輩が仕事を教えるという義務はないし、責任もない ── 盛田昭夫 - WISDOM
って出てきました。
まぁ確かにそうなんだけれど、
これって大手の話ですよね。
自発的な行動が求められるし、
出来ない人は自然とふるいにかけられて当然です。
分母が多いのですから、それぞれに時間をかけるのは
難しいと思います。
僕がいいたいのは中途半端な規模の会社や
ワンマンといった会社、人手が足りないところに限って
この言葉がよく出るのがすごく違和感なんですよ。
もちろん、学生気分のままに就業されると
やっぱり責任とかなんちゃらが腑抜けになってしまうのは
困ったものですが、
それなら
「学生気分を正して、責任ある行動を心掛けなさい」
で言ったらいいと思うのです。
そこまで規模が大きくないのに、
人手が足りないくせに、この言葉を頻発する会社は
要注意です。